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    事業継続のための管理とは

    はじめに

    近年、自然災害や感染症などの影響により、企業の事業継続計画(BCP)の重要性が高まっています。BCP策定の中核となるのが、BCM(Business Continuity Management)です。
    今回は、BCMの概要から構築ステップ、BCMを継続するためのBCMS(Business Continuity Management System)まで解説します。

    BCMとは

    BCM(事業継続管理)とは、事業継続計画(BCP)を含む、事業活動全般を管理する取り組みです。
    BCPは、災害発生時などに事業を継続するための計画である一方、BCMは計画の策定だけでなく、実行、維持、改善といった一連の活動を指します。

    BCM構築の5ステップ

    BCMの構築は、以下の5つのステップで進めます。

    ステップ1:BCM基本方針の策定

    企業の理念や事業戦略、ステークホルダーとの関係性などを考慮し、BCMの基本方針を定めます。人命最優先や顧客への製品・サービス提供の維持といった方針が考えられます。

    ステップ2:影響度分析

    災害時に事業が停止した場合の影響を分析します。売上や利益だけでなく、顧客や従業員、社会からの信頼性など、様々な側面から影響を検討します。

    ステップ3:事業継続戦略の策定

    影響度分析の結果に基づき、重要な業務を特定し、その復旧目標時間を設定します。また、目標復旧時間内に事業を復旧するための戦略を検討します。

    ステップ4:BCP策定

    事業継続戦略に基づき、具体的な行動計画であるBCPを策定します。BCPには、緊急時の指揮命令系統や対応手順、事前対策計画、訓練計画、更新計画などを盛り込みます。

    ステップ5:教育・訓練の実施

    BCPを実効性のあるものにするためには、従業員への教育・訓練が不可欠です。定期的な訓練を実施し、問題点を洗い出し、改善を図ります。

    BCMSとは

    BCMS(事業継続管理システム)とは、BCMを継続的に運用するための仕組みです。BCMのPDCAサイクルを回し、事業継続能力を向上させることを目的とします。

    BCMSのメリット・デメリット

    BCMSのメリットは、事業継続能力の向上です。継続的な見直しや改善により、災害時の対応能力を高めることができます。

    一方、BCMSには、目的の曖昧さによる機能不全というデメリットもあります。BCMの目的を明確にし、文書化だけでなく、訓練や見直しを継続することが重要です。

    まとめ

    BCM対策は、企業にとって重要な取り組みです。BCMを構築し、BCMSによって継続的に運用することで、緊急事態においても事業を継続できる体制を構築できます。
    より効果的なBCM対策のためには、専門家のサポートやツールの導入も検討しましょう。


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