×
無料ダウンロード資料のご案内
  • インターネットVPN
  • 運用保守サービス
  • a

    ネットワーク冗長化で高可用性を実現できる
    サーバーのチーミングを徹底解説

    はじめに

    サーバーの安定稼働は、企業のビジネス継続に不可欠です。複数のネットワークカード(NIC)を束ねて使用する「チーミング」は、サーバーの可用性とパフォーマンスを向上させる効果的な手法です。本記事では、サーバーのチーミングについて、その仕組み、メリット、そして具体的な設定手順まで詳しく解説します。

    サーバーのチーミングとは

    サーバーのチーミング(NICチーミング)とは、物理的に独立した複数のNICを仮想的に1つの論理的なNICとして扱う技術です。これにより、万が一特定のLANケーブルが断線したり、接続先のネットワークスイッチのポートが故障したりした場合でも通信を維持できる「冗長性の向上」、複数の回線を合わせた「ネットワーク帯域幅の増加」、そしてトラフィックの「負荷分散」を同時に実現し、企業の基幹サーバーの安定稼働に大きく貢献します。

    チーミングの種類

    チーミングには、実現したい目的や対向のネットワークスイッチの仕様に応じて、大きく分けて3つの種類(モード)があります。

    フォールトトレランス(主サービス・待機構成)

    1つのNICを「アクティブ(主系)」、もう一方のNICを「スタンバイ(待機系)」として運用します。アクティブなNICや経路に障害が発生した場合、ミリ秒単位の極めて短い時間でもう一方のNICが自動的に稼働(フェイルオーバー)を引き継ぎ、エンドユーザーに対するサービスの中断を完全に防ぎます。

    リンクアグリゲーション(帯域集約構成)

    複数のNICをすべてアクティブ状態で同時に束ねて、1つの太いパイプのように利用する方式です。例えば1GbpsのNICを2本束ねることで、論理的に最大2Gbpsのネットワーク帯域へと拡大し、大容量データの転送やバックアップ時のボトルネックを解消して高速な通信を実現します。

    ロードバランシング(トラフィック負荷分散)

    サーバーから送信・受信されるネットワークトラフィックのパケットを、独自のアルゴリズム(MACアドレスやIPアドレス、TCP/UDPポートのハッシュ値など)に基づいて複数のNICに動的に分散させます。これにより特定のNICへの負荷集中を軽減し、サーバー全体の安定稼働を実現します。

    チーミングのメリット

    高可用性(シングルポイントオブフェイラへの対策)

    ネットワーク経路における単一障害点(NIC本体の故障、ハブやスイッチの特定ポートのダウン、LANケーブルの引っかかりによる抜けなど)が発生しても、システムダウンを回避してビジネスの継続性を強固に確保します。

    高性能(バーストトラフィックの吸収)

    ネットワーク帯域を物理的な限界を超えて拡大し、高速なデータ転送を実現します。社内アクセスが集中する時間帯や、Webサーバーへのアクセス急増時にも、パケット詰まりを起こさずスムーズに処理を行うことで業務効率を大幅に向上させます。

    拡張性(投資コストの最適化)

    既存の1Gbpsの設備を活かしたまま、NICを追加するだけでネットワーク環境を段階的に拡張できます。高額な10Gbps対応スイッチや10GbEカードを新規導入することなく柔軟に対応できるため、システムの寿命を延ばし、IT投資の効率化(ROIの最大化)に貢献します。

    チーミングの設定手順

    チーミングの設定は、使用するOSやネットワーク機器によって異なります。ここでは、特別なサードパーティ製ドライバが不要なWindows Serverの標準機能(LBFO:Load Balancing and Failover)を例に、一般的な設定手順を紹介します。

    チームの作成(コントロールパネルからの操作)

    サーバーマネージャーを起動し、「ローカルサーバー」メニューから「NICチーミング」の項目(デフォルトは「無効」)をクリックして、設定画面から「新しいチームの作成」を選択します。

    NICの追加(物理メンバーのバインド)

    作成したチームの名前を入力し、チーミングを構成したいサーバーに搭載されている物理的なNICの一覧から、チェックボックスを入れてメンバーとして追加します。最低2枚以上のNICを選択する必要があります。

    モードの設定(スイッチとの連動有無の選択)

    詳細プロパティを開き、目的に合わせて「チーミングモード」を設定します。対向のスイッチ側で設定が不要な場合は『スイッチに依存しない(フォールトトレランスや送信側ロードバランシング用)』を選択し、スイッチ側と連携して帯域を束ねる場合は『静的チーミング』または業界標準プロトコルである『LACP(Link Aggregation Control Protocol)』を選択して保存します。

    ケーススタディ

    ある大手ECサイトの例では、セール開催時や新商品発売のタイミングでWebサーバーのネットワーク負荷が急激に増加し、ユーザーへのレスポンスが著しく低下する問題(機会損失)が発生していました。そこでWebサーバー群に「LACPモードによるNICチーミング」を導入した結果、ネットワークの限界値が大幅に拡大。バースト的なアクセス集中も完全に吸収してレスポンスが劇的に改善され、売上の増加と顧客満足度の向上を同時に達成しました。

    当社では、お客様の現在の社内LAN環境やデータセンター環境、使用しているネットワークスイッチのモデルに合わせた最適なチーミングの設計・設定をトータルで支援いたします。ネットワーク全体の冗長化設計など、長年の経験とノウハウに基づいた、安全かつビジネスを止めないスムーズな移行作業を提供します。初期の設計段階からお気軽にお問い合わせください。

    まとめ

    サーバーのチーミングは、ミッションクリティカルな業務システムやWebサービスの安定稼働、およびネットワークのパフォーマンス向上に不可欠なインフラ技術です。本記事では、チーミングの基本的な仕組みからフォールトトレランスなどの種類、メリット、そしてWindows Serverにおける具体的な設定手順について解説しました。これらの情報を参考に、自社のサーバー環境のボトルネックを解消し、可用性を最適化してください。


    サーバーのネットワーク障害の不安をなくしたい方はこちら

    時間:3分03秒 ※音声あり

    サーバーや社内ネットワークの安定稼働や24時間の監視体制をご検討なら、DSKの運用支援サービス(DSKあんしんネット)が役立ちます。そのメリットを3分で解説します。

     簡単見積り&お役立ち資料3点セット
    【限定】ネットワーク無料相談会&セルフチェックシート

    フォームから簡単に要件内容を入力、1分で登録完了。無料見積りで課題解決を検討することが出来ます。

    ネットワーク改善ロードマップ

    企業ネットワークの改善に向けて、何をすべきかがひとめで解かるインフォグラフィックです。これからネットワーク管理に取り組まれる方や現状の管理体制を見直したい方向けの資料です。

    ネットワークトラブル解決ハンドブック

    企業が抱えるネットワークに関する様々なトラブルへの対策方法をまとめたお悩み解決集です。ネットワークトラブルの解決策を探している方向けの資料です。

    DSK あんしんネット資料

    データセンター運営を行う電算システムによる、企業向けネットワーク管理アウトソーシングサービスの資料です。

    ネットワーク無料相談会&セルフチェックシート

    【毎月10社限定】
    専用URLが届きますのでそちらからお申し込みください。企業ネットワーク管理のための無料相談会は先着10社限定です。「ネットワーク セルフチェックシート」は全員にプレゼント!
    自社の状況把握にセルフチェックシートをお役立てください。

    ※ご入力いただきましたご連絡先は、お問合せの回答及びご許可をいただいた方への連絡以外には利用いたしません。(強引な営業は一切いたしません)

    簡単見積り・資料ダウンロード

    ※ご入力いただきましたご連絡先は、お問合せの回答及びご許可をいただいた方への連絡以外には利用いたしません。(強引な営業は一切いたしません) 資料のみのダウンロードも可能です。

    ITコンシェルジュによる無料相談も受付中

    企業ネットワーク課題は、企業ごとの運用状況により様々です。ITインフラの安定化は、企業の成長と競争力を支える基盤となり、早期に対策を施すことが重要であることに変わりはありません。
    データ管理の心配や、企業のネットワーク通信費を抑えたい、インターネット回線速度が遅く感じる、保守・管理のコスト削減をしたい、企業内の情報管理・セキュリティが心配、など思い当たりましたら、些細なことでも結構ですので、上記フォームよりお気軽にご相談ください。

    関連記事