2024.09.15
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自社のシステムを安定稼働させたいけど、どこでサーバーを置けばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。データセンターとクラウド、どちらを選ぶべきか迷っている方もいるかもしれません。
この記事では、データセンターとクラウドの違いと、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。あなたのビジネスに最適な環境を選ぶための参考にしてください。
データセンターとは、企業のサーバーをまとめて置くための施設です。いわば、企業のIT機器のための「マンション」のようなものです。データセンターには、サーバーを動かすための電力やネットワークはもちろん、セキュリティ対策も万全に整えられています。
厳重なセキュリティ対策が施されているため、データ漏洩のリスクを大幅に減らせます。
高品質な電源や空調設備により、サーバーを安定稼働させることができます。
必要に応じて、簡単にサーバーを増設したり、スペックを変更したりすることができます。
サーバーを物理的に管理できるため、細かい設定やトラブルシューティングが可能です。
サーバーやネットワーク機器の購入、データセンターの利用料金など、初期費用がかかります。
サーバーの設置や管理、ソフトウェアのアップデートなど、運用管理の負担が大きくなります。
クラウドとは、インターネットを通じて利用できるコンピューティング資源のことです。サーバーだけでなく、ストレージやネットワークなども、インターネット経由で利用できます。
初期費用が抑えられ、利用量に応じて料金を支払うことができるため、コスト削減につながります。
サーバーの規模を簡単に変更でき、ビジネスの成長に合わせて柔軟に対応できます。
クラウドサービス提供者がシステムの管理を行うため、運用管理の負担が軽減されます。
自社で管理していないため、セキュリティ面で不安を感じる方もいます。
インターネット環境に依存するため、通信障害が発生するとサービスが利用できなくなる可能性があります。
特定のクラウドサービスに依存してしまうと、乗り換えが難しくなる場合があります。
どちらを選ぶべきかは、企業の規模、予算、セキュリティ要件など、様々な要因によって異なります。
自社で管理できるデータセンターが適しています。
利用状況に応じて柔軟にリソースを増減させたい場合は、クラウドが適しています。
初期投資を最小限に抑えたい企業にはクラウドが適しています。
高い信頼性と可用性を求め、自社でインフラを厳密に管理したい場合は、データセンターが適しています。
ハイブリッドクラウドやマルチクラウドを検討することも可能です。
「大規模なWebサービスを安定稼働させたい」という場合は、「データセンターでコアシステムを構築し、負荷の変動が大きい部分はクラウドで補完する」といったハイブリッドな構成が考えられます。
「新しいサービスを迅速に立ち上げたい」という場合は、「まずは最小限の機能をクラウドで構築し、利用状況に応じて拡張していく」という方法も有効です。
データセンターとクラウド、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ハイブリッドクラウドと呼ばれる、データセンターとクラウドを組み合わせた利用方法や複数のクラウドサービスを組み合わせたマルチクラウドも含めて検討することで、リスク分散やコスト削減を実現できます。
どちらを選ぶべきか迷ったら、自社の状況に合わせて、専門家にご相談することをおすすめします。