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    スナップショットの仕組みとメリット・デメリットとは?
    サーバーのバックアップ技術を解説

    はじめに

    企業にとって、サーバーに保存されたデータは非常に重要な資産です。しかし、ウイルス感染や人為的なミス、システム障害など、データが失われるリスクは常に存在します。このような事態に備え、バックアップは不可欠です。

    バックアップの方法としてよく知られている「フルバックアップ」に加え、「スナップショット」という技術も注目されています。本記事では、スナップショットの仕組みや、フルバックアップとの違い、メリット・デメリットを詳しく解説します。

    スナップショットとは

    スナップショットとは、ある時点でのデータの瞬間的なコピーを保存する技術です。まるで写真を撮るように、サーバーの状態をある一瞬で切り取って保存するため、この名が付いています。スナップショットは、仮想化環境やストレージシステムなどで広く利用されています。

    スナップショットとフルバックアップの違い

    項目 スナップショット フルバックアップ
    保存方法 データの差分を保存 全データをコピーして保存
    作成時間 短時間 長時間
    ストレージ容量 少ない 多い
    復元 特定の時点に復元 全データを復元
    用途 短期的なデータの保護、復元、テスト環境の作成など 長期的なデータの保存、災害復旧など

    スナップショットのメリット

    短時間で作成可能

    フルバックアップと比較して、非常に短時間でスナップショットを作成できます。

    少ないストレージ容量で済む

    変更された部分のみを保存するため、ストレージ容量を節約できます。

    迅速な復元

    特定の時点に復元したい場合、スナップショットから迅速に復元できます。

    開発環境の構築

    スナップショットから開発環境を簡単に構築できます。

    変更履歴の追跡

    複数のスナップショットを作成することで、データの変更履歴を追跡できます。

    スナップショットのデメリット

    単体では完全なバックアップにならない

    スナップショットは、ある時点でのデータの一貫性を保証するものであり、それ自体が完全なバックアップではありません。

    元のデータが消失すると復元できない

    スナップショットは、元のデータが消失すると復元できません。

    スナップショットの管理が複雑になる可能性

    頻繁にスナップショットを作成すると、管理が複雑になる可能性があります。

    スナップショットを効果的に活用するためのポイント

    定期的なスナップショット作成

    重要なデータは、定期的にスナップショットを作成し、古いスナップショットは削除するなど、適切な管理が必要です。

    スナップショットの保存期間

    スナップショットの保存期間は、データの種類や重要度に応じて設定しましょう。

    フルバックアップとの併用

    スナップショットは、フルバックアップを補完する手段として活用することで、より安全なデータ保護を実現できます。

    まとめ

    スナップショットは、サーバーのデータを効率的に保護するための強力なツールです。しかし、フルバックアップとの違いを理解し、適切な運用を行うことが重要です。本記事で紹介した内容を参考に、自社の環境に合ったバックアップ戦略を構築しましょう。

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