2024.02.01
デジタル時代の到来により、ビジネスの運営において情報システムの重要性はますます高まっています。
そのため、多くの企業がクラウドサービスを利用してシステムを運用しています。
ハウジングとは、データセンター内でシステムを運用することを意味します。
クラウドに比べるとセキュリティを重視できる点や、柔軟なカスタマイズが可能な点が魅力です。
データセキュリティを最優先に考える企業にとっては、ハウジングは非常に有望な選択肢となります。
クラウドが事業者側の決めたルールやスペックの枠内で利用する「賃貸マンション」だとすれば、ハウジングは強固なセキュリティとインフラ(電源・空調・回線)が保証された特区に、自社専用の注文住宅を建てるようなものです。サーバーやネットワーク機器の選定から、パッチ適用のタイミング、暗号化の手法にいたるまで、すべての主導権(コントロール権)を自社で握り続けられる点が根本的な違いです。
ハウジングを利用することで、以下のメリットが得られます。
ハウジングでは、データセンターへの物理アクセス制限や独自のセキュリティ対策を行うことができます。
クラウドよりもセキュリティリスクが低く、機密情報や個人情報の漏洩リスクを軽減できます。
パブリッククラウドのように「インターネット上に管理画面や認証窓口が露出している」状態を避け、物理的な専用線やIP制限によって、関係者以外からは完全に遮断された「論理的孤島(クローズド環境)」を構築できます。また、自社が信頼する特定のハードウェア型ファイアウォールやWAF、不正侵入防御システム(IPS)を物理的に組み込めるため、ゼロトラスト時代における最も堅牢なデータ防衛が可能です。
ハウジングでは、自社のシステムのインフラを保有することができます。
そのため、クラウドよりもカスタマイズ性や拡張性が高く、DXの推進に貢献できます。
システムの要件が変化した際も、迅速かつ柔軟に対応できます。
多くの企業が直面するDXの壁に「クラウドに移行できない老朽化した基幹システム(2025年の崖)」があります。ハウジングであれば、これら既存の物理資産をそのままデータセンターへ移設し、超高速回線を通じて先進的なパブリッククラウドのAIやBIツールと「外付けで連携」させることができます。過去の遺産を壊すことなく、安全かつスピーディーにモダンなDX環境へとアップデートさせることが可能です。
実際にハウジングを導入し成功を収めた企業の事例をご紹介します。
企業A社は、サイバーセキュリティの観点からハウジングを選択しました。
データセンターでシステムを運用することで、セキュリティリスクを最小化し、データ漏洩を防止することに成功しました。
顧客からの信頼も高まり、企業A社のビジネス拡大に大いに寄与しました。
具体的には、個人信用情報や厳格なプライバシーデータの保管にあたり、パブリッククラウドでの共有インフラに懸念を持っていたところ、ハウジングへ切り替え。自社専用ラックに最高水準の暗号化アプライアンスを導入し、さらにISMS(ISO27001)やPマークの監査にも「物理的な保管場所が特定・固定されている」ことでスムーズに対応。結果として、大手取引先からの厳しいセキュリティ監査をクリアし、大口契約の獲得に繋がりました。
企業B社は、ハウジングを活用することで柔軟なカスタマイズが可能となりました。
自社のシステムを最適化し、シームレスな業務フローを実現することでDXの目標達成に貢献しました。
スピード感のあるビジネス環境において、企業B社は競争力を強化しています。
自社工場で稼働していた、特殊なセンサーと直結する特殊ライセンスの制御サーバー群のDX化が課題でした。これらをデータセンターのハウジングスペースへ集約し、データセンター内に用意されている「パブリッククラウド(AWS/Azureなど)へのダイレクト接続サービス」を利用して直結。工場のコアシステムには一切手を加えないまま、現場のデータをクラウドのビッグデータ基盤へリアルタイムに転送・可視化する仕組みを構築し、生産効率を30%向上させました。
ハウジングの利用は、クラウドに比べてセキュリティやDXへの適応性が高いことがわかりました。
サイバーセキュリティの強化や柔軟なカスタマイズ性など、多くのメリットを享受できます。
成功事例を通じて、システム担当者にとってのハウジング活用の有効性をご理解いただけましたら幸いです。
クラウドではなく、ハウジングを選ぶことで情報セキュリティを確保し、ビジネスに合ったより良い選択としてください。
「最新のトレンドだからすべてクラウドにする」のではなく、自社の大切なデータ資産の性質を見極め、自社の手元でガバナンス(統治権)を効かせるべき領域には、ハウジングという選択肢が今なお最も強力な解となります。データセンターの持つ「強固な物理防御」と、自社専用インフラの「高い自由度」を最大限に活かし、ブレないセキュリティ基盤の上に企業のデジタル変革を築いていきましょう。
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