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  • ハイブリッド環境でのゼロトラスト構築、
    クラウドとオンプレミスを統合する現実解

    情シスが取り組むべき「ハイブリッド型ゼロトラスト」とは

    「ゼロトラスト」という言葉が定着して久しいですが、多くの情シス現場では「すべてをクラウドネイティブに移行できるわけではない」という現実があります。既存のオンプレミス環境と新しいクラウド環境が共存する複雑なインフラにおいて、どのように一貫したセキュリティポリシーを適用すべきでしょうか。

    「クラウドネイティブ vs オンプレミス残存」の比較

    比較項目クラウドネイティブ環境オンプレミス残存環境
    信頼の基盤ID(アイデンティティ)中心ネットワーク境界(VPN/FW)中心
    主な防御手法IAM(Identity and Access Management)、APIゲートウェイ、IDaaSZTNAゲートウェイ、マイクロセグメンテーション
    管理の難易度低(自動化・API連携が容易)高(レガシープロトコルの個別対応が必要)

    構築の3つの戦略

    1. IDの統合

      クラウドとオンプレミスのIDソースをIDaaSに統合し、認証プロトコルを統一する。
    2. ZTNAの導入

      VPNに頼らず、ZTNAコネクタを介してアプリケーション単位でアクセス許可を付与する。
    3. 統一されたポリシーエンジン

      CASB(Cloud Access Security Broker)、SWG(Secure Web Gateway)、ZTNA(Zero Trust Network Access)により、統合したクラウド型の統合ITインフラ(SASE)を目指す。

    情シス担当者が今すぐ着手すべきこと

    1. アクセスフローの棚卸し

      端末の通信の流れから、VPNに依存するシステムを特定する。
    2. IDaaS集約とMFA(多要素認証)強制

      IDの保護を最優先としながら、一貫したセキュリティと管理者の負担軽減を行う。
    3. マイクロセグメンテーション

      オンプレミス内のサーバー間・デバイス間での通信(East-Westトラフィック)を制限する。

    ゼロトラストは運用しながら育てていくもの

    まずは最初の一歩から

    「すべてをクラウドネイティブに作り変える」ことが現実的でない現場において、オンプレミス環境の残存は決して「負債」ではありません。むしろ、いかにして既存の資産をゼロトラストの作法で守り抜くかという課題は、多くの企業が直面している「現代的な標準課題」です。

    場所ではなく「ID」が主役

    ネットワークの境界に頼る時代は終わりました。IDとデバイスの状態を基軸にアクセスを制御しましょう。

    一足飛びを狙わない

    全面刷新ではなく、VPN依存の業務棚卸しや、認証基盤の統合といった「現実的なステップ」から着手してください。

    ハイブリッドを前提に

    既存のレガシー環境を、ZTNAなどの最新技術で「包み込む」イメージで運用を設計することが、成功への近道です。

    情シスの皆様へ

    セキュリティの「防波堤」を再定義する

    ゼロトラストへの移行は、数日で完了するプロジェクトではありません。それは、ネットワーク中心の防御から、「信頼」を可視化・検証する持続的な運用への転換です。

    明日、出社したらまずは「一番守るべきシステムへのアクセス経路」を一つだけ書き出してみてください。それが、貴社におけるゼロトラスト構築の第一歩になります。

    ハイブリッド環境の複雑さに立ち向かう情シスの皆様の挑戦を、私たちは心から応援しています。まずは小さく、着実に。共にセキュリティの新しい当たり前を作っていきましょう。

    この記事を読んで、具体的な構築ロードマップや、経営層の方への説明用資料が必要な場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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