26.06.18
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ランサムウェアはシステム本体だけでなく、復旧の頼みの綱である「バックアップデータ」を真っ先に狙って破壊・暗号化します。従来のバックアップだけでは、いざという時に会社を完全に救うことはできないのです。
ある月曜の朝、いつも通りに出社してPCを立ち上げると、見慣れない真っ赤な画面が表示されている。そこには「全ファイルを暗号化した。復号したければ身代金を支払え」というメッセージと、無情にも減っていくカウントダウンのタイマー…。
こんな悪夢のような事態が、日本の企業で起きています。情シス担当者であれば、「うちには定期的に取っているバックアップがあるから、最悪のケースでもシステムを初期化して戻せば大丈夫」と考えるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか?
実は、現代の狡猾なハッカー集団は、企業がバックアップから復旧することは承知しています。そのため、彼らはメインのシステムを暗号化する前に、密かにネットワーク内を巡回し、真っ先にバックアップサーバーを見つけ出して破壊(または暗号化)します。「いざ復旧しようとしたら、バックアップデータもすべて全滅していた」これが、企業が身代金を支払わざるを得なくなる最大の理由なのです。
従来のバックアップは社内ネットワークに接続されているため、ハッカーに侵入されると簡単にアクセスを許します。特に管理者権限を奪われると、バックアップは容易に削除・暗号化されてしまうのです。
通常のバックアップシステムは、利便性を高めるために社内ネットワーク(LAN)に接続されています。これは運用面では便利ですが、セキュリティ面では大きな弱点となります。ランサムウェアが社内ネットワークに侵入し、横展開を始めると、同じネットワーク上にあるバックアップストレージも、真っ先にターゲットとされてしまいます。
ハッカーの主な手口は、巧妙なフィッシングメールや、セキュリティの脆弱性を突いた攻撃で、最終的にシステムの「管理者権限(Administrator)」を奪うことです。管理者権限が乗っ取られてしまうと、バックアップソフトの設定を変更し、スケジュールを停止させ、保存されているデータを堂々と「正規の操作として」削除することも、許してしまうことになります。権限を奪われた状態では、従来のバックアップはあまりにも無力です。
イミュータブル・ストレージとは、一度保存したデータを定めた期間「誰にも変更・削除できない」状態にする仕組みです。ハッカーでも手出しできないため、確実なデータ復旧の最後の砦となります。
このような絶望的なケースにおいて、会社を救う唯一の手段、それが「イミュータブル・ストレージ(不変ストレージ)」です。これは、あらかじめ設定した保持期間中は、いかなる正規のユーザであっても、たとえ最高管理者権限を持ったハッカーであっても、データを上書きしたり削除したりすることがシステム的に不可能なストレージのことです。
ランサムウェアがバックアップデータを暗号化しようとしても、ストレージ側がそれを強固にブロックします。
イミュータブル・ストレージ上にクリーンなバックアップが安全に保護されていれば、万が一メインシステムが完全に暗号化されてしまっても、焦る必要はありません。身代金の要求をきっぱりと拒否し、安全な時点のデータから即座にシステムを復元させることができます。事業継続(BCP)の観点からも、これからの時代に欠かせない防御策です。
「データ保護」とバックアップの要点を3分動画で分かりやすく解説しています。まずは以下よりご覧ください。
イミュータブル・ストレージや今後のデータ保護対策について、多くの情シス担当者の方が抱える「よくある疑問」をQ&A形式でわかりやすくまとめました。対策を検討する際に参考にしてください。
手遅れになる前に、ぜひ「消せないバックアップ」の導入をご検討ください。
ランサムウェアの脅威から会社を守るには、従来のバックアップだけでなく、管理者権限でも削除できない「イミュータブル・ストレージ」の導入が不可欠です。確実な復旧体制を整え、企業の事業継続(BCP)を確固たるものにしましょう。
今回は、ランサムウェアによって従来のバックアップが破壊されてしまうリスクと、それを防ぐ究極の対策「イミュータブル・ストレージ(不変ストレージ)」について解説しました。重要なポイントをもう一度振り返ってみましょう。
「うちは毎日バックアップを取っているから大丈夫」というこれまでの常識は、残念ながら通用しない時代になってきています。サイバー攻撃の手口が巧妙化している今だからこそ、重大な被害に遭ってから後悔する前に、一歩進んだ「消せないバックアップ」への見直しを進めてみませんか?
まずは現在お使いのバックアップシステムの機能を確認したり、スモールスタートできるクラウド型の仕組みを検討したりすることから始めてみてください。大切な社内データと会社の未来を、強固なセキュリティで一緒に守っていきましょう。
自社の「データ保護の状況」に不安を感じていても、どこから手をつけるべきか迷うシステム担当者様は少なくありません。まずは社内での「セルフチェック」による現状把握や、上長への説明・稟議の材料として、以下のお役立ち資料をぜひご活用ください。
