26.07.10
「サーバーの隣の棚にバックアップ用の外付けHDDを置いている」。もしあなたの会社の運用がそうなら、それは「バックアップ」ではなく、「データのコピー」に過ぎないかもしれません。
災害は予告なく訪れます。オフィスが被災したその瞬間、メインのサーバーと隣の棚にあるバックアップデータが同時に消失したら。そのとき、あなたの会社は事業を継続できるでしょうか。
物理的な距離が確保されていないバックアップは、災害に対して無力です。同じ建物内にあるデータは、火災、浸水、地震という同じ脅威にさらされるため、物理バックアップの「共倒れ」は必然の結果といえます。
多くのIT担当者が「バックアップはとっているから大丈夫」という安心感を抱いています。しかし、その「バックアップ先」を冷静に見直してみてください。
データ保護の業界標準として、「3-2-1ルール」が知られています。
「3」データを3つ持つ、「2」2種類のメディア、「1」1つは遠隔地へ。
このルールの重要性は誰もが理解していますが、現場では「遠隔地への保管」でつまずくケースが後を絶ちません。
3-2-1ルールを実現する鍵は「クラウドストレージ」へのオフロードです。人の手によるメディアの移動を廃止し、バックアップソフトとクラウドを連携させることで、意識せずともルールが守られる「自動化の仕組み」を構築します。
最初のバックアップ先は、社内の高速なストレージのままにしておきましょう。RTO(目標復旧時間)を短縮するためには、ローカル環境からのリストアが不可欠だからです。
物理的なHDDを担いで外に出る……という時代遅れのアナログ運用をやめましょう。クラウドストレージへのバックアップをスケジュール化すれば、管理者の負荷ゼロで遠隔地へデータが同期されます。
コストや技術的な疑問は、工夫次第でクリアできます。クラウドバックアップは「容量単価」と「復旧時間」のバランスを見極めることで、物理メディアの運用よりも安価で安全な運用が可能です。
クラウドに上げるとコストが高くなりませんか?
物理メディアの管理・輸送・人件費を考えると、クラウドの方がトータルコストは抑えられることが殆どです。
遠隔地保管はVPN接続が必須ですか?
近年のクラウドストレージは通信自体が強固に暗号化されているため、必ずしも専用線やVPNは必須ではありません。
まずは「どこに何があるか」の棚卸しから始めましょう。無理にシステムを刷新する必要はありません。現在のバックアップ先を把握し、一つだけでもクラウドへ同期する「小さなパイロット運用」からスタートしてください。
「データ保護」とバックアップの要点を3分動画で分かりやすく解説しています。まずは以下よりご覧ください。
自社の「データ保護の状況」に不安を感じていても、どこから手をつけるべきか迷うシステム担当者様は少なくありません。まずは社内での「セルフチェック」による現状把握や、上長への説明・稟議の材料として、以下のお役立ち資料をぜひご活用ください。
